千葉県警、遺族と和解 誤認逮捕訴訟、責任認める

 1997年に流山市の会社員、田島由美さん=当時(24)=が殺害された事件で、殺人容疑で千葉県警に誤認逮捕され、不起訴となった遺族ら3人が、国と県に慰謝料などの支払いを求めた訴訟は27日、千葉地裁(鹿子木康裁判長)で、県側が責任を認め和解金を支払うことで和解した。関係者への取材で分かった。

 関係者によると、誤認逮捕されたのは田島さんの祖母(故人)と姉夫婦。姉夫婦と、祖母の法定相続人である田島さんの母親が提訴し、これまで非公開の法廷で協議を進めていた。金額は公表しないことが和解条件となっている。国の支払いはないという。

 事件は97年5月に発生。流山市のマンションで、田島さんが刃物で刺殺されているのが見つかり、県警は同6月、殺人容疑で祖母と姉夫婦の3人を逮捕。千葉地検は証拠不十分で不起訴とした。

 2012年1月、現場の遺留物から検出されたDNA型が、事件当時少年で、別事件で服役中の男(36)のものと一致し、県警は男を強盗殺人容疑で逮捕。3人の誤認逮捕を認め謝罪した。

 遺族は精神的な苦痛を受けたとして13年8月、計1650万円の損害賠償を求め提訴していた。


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