元パート女性6000万着服 70代の客4口座から 千葉興銀検見川支店

 千葉興業銀行は20日、検見川支店(千葉市花見川区花園1)の元パート女性(52)が6年間にわたり、客4人の預金口座から現金約6千万円を着服していたと発表した。着服した金は遊興費や生活費などに充てていたとみられる。同行は9月30日付で女性との契約を解除、刑事告訴と支店長ら責任者10人以上の処分を検討している。

 パート女性は2009年5月採用、渉外業務担当だった。同年11月からことし7月にかけて、定期預金や普通預金を契約していた千葉市内の男女(いずれも70代)に「もっといい運用ができる」などと架空の金融商品への乗り換え話を持ちかけ、客が解約した計4口座から現金を130回に分けて引き出し着服。さらに、被害者4人のうち1人のキャッシュカードを預かり、ATMから500万円を引き出し横領していた。

 口座から現金を引き出すためには、支店内で複数の行員による数段階の事務手続きが必要だが、パート女性は解約伝票など必要書類を客に用意させていたため見抜かれなかったという。

 7月24日、新しい口座の関係書類が届かないことを不審に思った女性客から同支店に問い合わせがあり、内部調査をしたところ発覚した。パート女性は「クレジット決済ができず犯行に至った」と話しているという。

◆興銀、刑事告訴の方針

 同行は全被害額を弁済。同月中に関東財務局に報告、千葉西署に通報した。被害額が大きく回収が見込めず悪質だとして、刑事告訴する方針。

 発覚から4カ月が経過していることについて、同行経営企画部の梅田仁司部長は「同様な事象が他にないか調べるのに時間を要した」と説明。客への注意喚起と管理の厳格化により再発防止を図るとした上で、「お客様や地域の皆様、株主にご心配とご迷惑をおかけし、深くおわびする」とコメントした。


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