シカ出没で“大捕物” 7時間、30人掛かり 大網白里

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消防による放水で追い込まれるシカ=9日午後0時50分ごろ、大網白里市南今泉
消防による放水で追い込まれるシカ=9日午後0時50分ごろ、大網白里市南今泉

 大網白里市南今泉のため池に9日、シカ1頭が出没し、市や消防などが約7時間にわたる大捕物の末に捕獲した。海岸に近い同地区でシカの目撃例はなく、奔走した市職員や見守った付近住民らは一様に驚きを隠せなかった。

 市によると同日午前8時ごろ、近くに住む市職員がため池内にいるシカを発見した。市と県の職員や東金署、消防など約30人が駆け付け捕獲作戦を練ったが、池には約2メートルほどの雑草が生い茂っており、シカが隠れて手が付けられず難航した。

 午後0時20分ごろから消防の放水でシカを追い込み、網で捕獲しようとしたが失敗。その後は池の両側からロープを張って端に導き、ロープをシカの角に引っかけて午後3時すぎにようやく引き上げた。

 池は白里海岸から約200メートルほどの場所で、近くに住む堀本清さん(70)は「山はないのに、どこから来たんだろう。タヌキやハクビシンはいるが、シカは初めて見た」と驚いていた。

 市によると、捕獲されたシカは体長約1・6メートルのニホンジカとみられ、性別は不明という。「立派な角があったので心配だったが、住民がけがをすることなく、安心して夜を迎えることができて何より」と胸をなで下ろしていた。