徴収金着服教諭を免職 校長は公印無断複製し減給 千葉・貝塚中 市教委処分

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 千葉市教委は25日、市立貝塚中学校(若葉区)の吉野宏教諭(50)が教材費など約494万円を着服していた問題で、吉野教諭を懲戒免職処分とすると発表した。また、同校の高柳雅年校長(59)が校長印を無断で複製していたことも分かり、吉野教諭の管理監督責任と併せて減給10分の1、6カ月の懲戒処分とした。処分はいずれも25日付。高柳校長は同日、退職願を提出し受理された。

 市教委によると、吉野教諭は2月、昨年4月から12月にかけ、学校徴収金を着服し、家族の医療費や生活費、遊興費に使っていたことが発覚。

 市教委は千葉東署への刑事告訴を検討していたが、既に全額を返済していることなどから見送った。

 高柳校長は昨年7月下旬、校長印のふちが欠け、見栄えが悪いとして市内のはんこ店で複製していた。市教委の管理規則では、公印の新調と廃止は市教委総務課長が行うと定めている。高柳校長は昨年9月以降、高校に提出する調査書や願書、市教委に提出する文書など計1012件に複製印を使用していた。

 昨年7月中旬、高柳校長から同課に校長印の新調について相談があり、同課は「年度途中での新調は原則できない」と説明。年度末にもう一度連絡するよう答えた。今月4日に申請方法について高柳校長と同課が電話でやり取りする中で、無断複製が判明した。

 市教委は、同校から県内外の私立、公立校に出された調査書、願書856件を全て回収し、正式な校長印を押印し直す。高柳校長は「認識が甘く、軽率なことをしてしまった」と反省しているという。

 なお、着服では管理監督者として男性教頭(57)も減給10分の1、1カ月の懲戒処分とした。

 市教委学校教育部の磯野和美部長は「生徒、保護者、関係者の皆様に多大なご迷惑をかけたことを深くおわび申し上げます」と陳謝した。