目標に向かい努力を 体操男子団体金メダル 鶴見修治さん(船橋市)

 「選手だけでなく、あらゆる人に夢や希望を与えるのが五輪。また東京で開かれることになって本当に良かった」。1964年の東京五輪体操男子団体総合の金メダリストで、NPO日本オリンピアンズ協会副会長の鶴見修治さん(75)=船橋市在住=は声を弾ませた。

 体操は日本のお家芸。60年のローマ五輪の体操男子団体総合で金メダル、あん馬で銅メダルを獲得した。続く地元開催で全国民の期待とマスコミの注目が高まる中、ライバルの旧ソ連を破り団体の連覇を達成。個人総合とあん馬、平行棒でも銀メダルに輝いた。

 すさまじいプレッシャーを練習に打ち込むことで跳ね返し、手に入れた多くのメダル。「たくさんの地元の観客の前で、勝つ姿を見せることができた。ほかの国際大会にも出たが、東京五輪は最高の舞台だった」。自宅には当時の新聞記事などを保管しており、「写真や記事を見ただけでも当時のことを思い出す」と笑顔を見せる。

 現役引退後、企業の体操部監督などを務めて後進を育成。現在も市立船橋高校の体育館で開かれる教室で月2回、地元の幼稚園生や小学生を教えている。

 「東京五輪まで、まだ7年もある。みんな可能性はゼロではない。ぜひ出場を目指してほしい。目標に向かって努力することは人生に何かを授けてくれる」。栄光の歴史を築いてきたアスリートは、未来の若いアスリートたちに心からのエールを送った。


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