「死ね」と言われていた 市教委公表漏れは単純ミス 館山中2自殺問題

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 2008年9月に館山市で当時中学2年生の男子生徒が自殺した問題で、同市教委が当時の在校生らに行ったアンケートの回答に、自殺した生徒が他の生徒から「死ね」などと言われていたとの指摘が記述されていたことが13日までに、市民団体の情報公開請求で開示された文書で分かった。市教委は昨年12月の結果発表時、今回の回答は公表していなかった。担当課は「転載時のミス」としており、市教委は遺族に謝罪した。

 今年4月に発足した「館山いじめ問題を考える会」(林成行代表)が5月にアンケートの回答用紙の公開を市に請求。市は今月7日、保管していた回答用紙306枚を開示した。同会が確認したところ、2件の回答が公表されていなかった。

 1件は当時の2年生が匿名で、自殺した生徒が「臭い、うざい、死ね」などと言われているのを聞いたとする回答。もう1件の回答には、当時の3年生が「生徒から見ていじめを隠滅しているようにしか見えない」と記述されていた。

 千葉日報社の取材に対し、出山裕之教育長は記載漏れについて「厳重に確認したはずだが申し訳なく、遺族にもおわびした。これからも遺族の相談には応えたい」とコメント。その一方で、「回答をもとに最大限調べた。聞かれる側の心情も考慮して再調査は考えていない」と、遺族らが求めていた無記名方式でのアンケートは行わない方針を示した。

 亡くなった生徒の父親(58)は「今回は伝聞ではなく、実際に聞いたという生徒の声を意図的に抜いたとしか考えられない」と不信感を募らせた。