店員は元ひきこもり当事者 気軽に相談、心も満たす カフェコッソリ(船橋市) 【食と社会の交差点】(1)

「カフェ コッソリ」では3Dラテアートも楽しめる。対人恐怖症だった副店長の川奈部大樹さん(右)はラテアートを通じて発信活動も行ってきた=2024年12月25日、船橋市
「カフェ コッソリ」では3Dラテアートも楽しめる。対人恐怖症だった副店長の川奈部大樹さん(右)はラテアートを通じて発信活動も行ってきた=2024年12月25日、船橋市
誰でも自由に利用できる「お食事無料券」
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おすすめメニューの「ソイミートのキーマプレート」は辛くなく、食べ応えがある料理
おすすめメニューの「ソイミートのキーマプレート」は辛くなく、食べ応えがある料理

 ひきこもりで心の病を抱えていた元当事者が自身の経験を生かして、温かく誰でも気軽に立ち寄れる場を提供しているカフェがある。船橋市高根台にある「カフェ コッソリ」。店長の山中希望さん(30)は元当事者でカウンセラー。ここでは食事だけでなく、気軽に自分や家族の相談をすることもできる。

 カフェは昨年9月にオープンしたばかり。「Co」(共に)と「Soffritto」(香味ベース)を合わせた「Co Soffritto(コ・ソフリット)」が店名の由来。「このお店をベースとして、共に可能性を広げていこう」という思いが込められている。

 天井や床は木目で温かみがあり、壁はアイボリー色の落ち着ける空間。ここで働く3人は全員が元ひきこもりで、鬱(うつ)や適応障害などを経験している。メニュー表には自身の経験を隠さず紹介し、自分たちがどのように回復したのかが書かれている。

 自分たちの経験を前面に出している理由について「生きるヒントにしてほしい」と山中さんは話す。心の不調に対する理解も徐々に広まり、メンタルクリニックなどに通うことは珍しくなくなった。

 昔に比べてカウンセリングにも行きやすくなったが、「まだまだハードルが高い」。「病院に通う駄目な自分、と思ってしまう人もいる。カフェという空間で ・・・

【残り 4197文字、写真 2 枚】



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