医療事故で60代男性死亡 千葉県がんセンターで21年 定期的血糖測定を行わず

謝罪する千葉県がんセンターの加藤厚病院長(左から2人目)ら=13日、県庁
謝罪する千葉県がんセンターの加藤厚病院長(左から2人目)ら=13日、県庁
千葉県がんセンター
千葉県がんセンター

 千葉県がんセンター(千葉市中央区)は13日、食道がんの治療中だった県内在住の60代男性が2021年6月、医療事故による多臓器不全で死亡したと発表した。糖尿病などになりやすいステロイドを男性に投与していたが、定期的な血糖測定を行わず、高血糖状態に注意を払うのが遅れた。遺族とは和解が成立している。

 同センターによると、男性は食道がんの治療を受け病状は改善したが、その後脳にがんが転移。すぐに死に至る可能性のある脳浮腫が見つかったことから、脳の腫れを防ぐステロイドを増量し投与した。

 がん進行による慢性的な高血糖状態に加え、 ・・・

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