介護給付費を不正請求 県が指定取り消し 旭の就労継続支援事業所

 県は28日、利用者数や利用回数を水増しするなどして介護給付費約2千万円を不正請求したとして、旭市鎌数のNPO法人「旭市手をつなぐ育成会」(椎名勝之理事長)が運営する障害福祉サービス事業所の指定を取り消したと発表した。不正にかかわった当時の男性理事長は辞任しており、今後、同市などは同法人に不正請求分の返還を求める。障害者自立支援法に基づく指定取り消しは県内3例目。

 県障害福祉課によると、指定を取り消されたのは、同市ロの指定就労継続支援B型事業所「あじさい工房」。同事業所は、開設当初の2010年7月~12年7月の間、利用実態が全くない5人分の請求を不正に行っていたほか、利用者計11人についても利用していない日を利用したように装い利用回数の水増しをしていた。また、利用者全員のサービス提供記録も作成していなかった。県は同事業所が請求した約4200万円のうち、1940万円が不正に請求されたと判断した。

 昨年8月、同法人の理事から「不正請求している」と県に連絡があり、県と同市などで調査。同法人の当時の男性理事長は「開設当初、利用者が見込み通り集まらず不正請求を行った」と説明したという。


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