2023年9月24日 05:00 | 有料記事

昭和初期の病院建築として貴重な千葉大学旧医学部本館(写真は頴原准教授提供)

泰山タイルが床に敷き詰められた玄関

3階の会議室。床は寄せ木細工で、天井には和モダンな照明器具が残る(写真は頴原准教授提供)
2021年秋に閉館した千葉市中央区の千葉大学旧医学部本館の保存を求める声が高まっている。1936(昭和11)年に同医学部の前身・千葉医科大学の付属病院として建設され、当時は“東洋一”と評された。泰山タイルやイタリア産大理石がふんだんに使われた重厚さに加え、患者のストレスを軽減する配慮など当時としては画期的な設計となっている。
同大学大学院工学研究院の頴原澄子准教授(建築史)は「千葉の宝。生かしていく方法を検討してほしい」と強調。卒業生らはまずは後世に記録を残そうとDVDを作成した。
頴原准教授によると、大正期の病院は木造で廊下の片側に病室が並び、各診療科が独立したパビリオン型が一般的だった。これに対し、旧医学部本館は23(大正12)年に発生した関東大震災の教訓から、堅固で不燃性が高い鉄筋コンクリート造りの4階建て。四方が約100メートルのほぼ正四角形で、より換気がしやすい田の字形のプラン(平面)が採用されている。各階に診療科が入り、中庭を囲むように病室を配置した。
吹き抜けの玄関には京都の建築用装飾タイル「泰山タイル ・・・
【残り 1006文字、写真 2 枚】





