互いに近づかず共生を タヌキ 【房総の草木虫魚 成田篤彦】

タヌキ 食肉目 イヌ科 頭胴長50~60センチ。尾長18センチ。極東アジア、シベリア東部、中国、インドシナ半島北部。沖縄県を除く、全都道府県に分布。本州以南に亜種ホンドタヌキ、北海道に亜種エゾタヌキが生息=2021年11月13日、木更津市(筆者撮影)
タヌキ 食肉目 イヌ科 頭胴長50~60センチ。尾長18センチ。極東アジア、シベリア東部、中国、インドシナ半島北部。沖縄県を除く、全都道府県に分布。本州以南に亜種ホンドタヌキ、北海道に亜種エゾタヌキが生息=2021年11月13日、木更津市(筆者撮影)
タヌキの巣穴 台地斜面のアナグマの巣穴を再利用。台地上に溜め糞があった。巣は岩の割れ目、寺や家の軒下、排水溝など=1980年秋、木更津市(筆者撮影)
タヌキの巣穴 台地斜面のアナグマの巣穴を再利用。台地上に溜め糞があった。巣は岩の割れ目、寺や家の軒下、排水溝など=1980年秋、木更津市(筆者撮影)

 「あ!タヌキ?」。秋の夕焼け空の水田地帯、月がくっきりと出ていた。熟年夫婦が野道を散歩していた。薄いもや(靄)がかかり、輪郭がはっきりしないが、黒いマスク、小さな目、タヌキに違いない。立ち止まるとタヌキも立ち止まり、静かに笹薮の穴に入り込み、再び、道に出てきて、地面を嗅いでいる。 ・・・

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