千葉県教職員異動2024 検索ページ

富津の女流歌人の遺文翻刻 西上総和歌交流圏の実態に光 『道の行きかひ―稲村喜勢子の旅日記』稲村喜勢子日記刊行委員会編 【故郷の本たちへ 河野良恒】(80)

 江戸後期、木更津の富裕な商家に生まれ、飯野藩ゆかりの医師に嫁いだ稲村喜勢子という女流歌人が西上総地方の和歌交流圏のキーパーソンであったことを、喜勢子の残した旅行記や書信、歌稿などを翻刻して読み解き、明らかにした新刊、稲村喜勢子日記刊行委員会編『道の行きかひ-稲村喜勢子の旅日記』(藤平俊雄、2021年)で知った。
【残り 1434文字】



  • LINEで送る