成田空港公式インスタ人気急上昇 フォロワー3.3万→5.7万人 コロナ契機に、若手職員が魅力発信

成田空港の写真を投稿する公式インスタグラム
成田空港の写真を投稿する公式インスタグラム
成田空港公式インスタグラムを運用する(左から)宮原さん、中村さん、比屋定さん=NAA本社
成田空港公式インスタグラムを運用する(左から)宮原さん、中村さん、比屋定さん=NAA本社

 成田国際空港会社(NAA)がコロナ禍を契機に、若手職員が中心となり本格運用を始めた写真共有アプリ「インスタグラム」が人気を集めている。昨年6月から空港の魅力発信のため、一般の人は立ち入れない場所から航空機を撮った写真や空港で働くスタッフの姿を紹介し、3万3千人だったフォロワーは1年間で5万7千人に増えた。

 駐機場に止まる航空機を間近に捉えた写真や、空港にしかない特殊車両を写した1枚などを紹介文とともに投稿。空港周辺の四季折々の風景と航空機を切り取った写真も好評だ。

 元々、インスタグラムは2017年に空港内の店舗情報などの宣伝目的で開設。新型コロナによる収益悪化で広告費を抑えようと、昨年6月に運用をリテール営業部から広報部に移し、同部職員が撮影などを担当してPRするようになった。

 4月には旅客が減った空港で働く人たちにスポットを当てた企画「再び飛び立つ準備を。」を展開。同部職員6人が航空会社など関係企業26社の仕事現場を取材し、航空機の離着陸に関わる従業員や地上係員の姿を2週間連続で伝えた。

 同企画は動画版も作成し、ユーチューブ公式チャンネルに投稿。映像は人がほぼいない出発ロビーから始まり、そこで汗を流すスタッフの姿を取り上げた。同部の宮原啓さん(29)は「空港に来る機会が減った今こそ、どのような思いで日々働いているのか見てもらいたかった」と説明した。

 「魅力発信をしているのに、成田空港に来てくださいと言えない」と危機感を示すのは同部の中村莉奈さん(28)。成田から海外へ飛び立つ喜びを忘れてほしくないとの思いから、他部署と協力してハッシュタグ(検索目印)を利用して海外旅行の思い出写真を投稿し合える企画を進めた。

 新型コロナの感染拡大から1年以上がたち、空港のにぎわいを知らない職員も多くいる。昨年4月入社で同部の比屋定留佳さん(24)は「これ以上悪くならないような状況で仕事している。早く収束してほしい。その時は成田空港から旅に出たいと思ってもらえるように頑張りたい」と力を込めた。


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