2021年5月7日 05:00 | 無料公開

浦安市で始まったパートナーシップ宣誓書受領証を受け取った1組目のカップル=6日、浦安市
性的少数者のカップルを公的に認める浦安市の「パートナーシップ宣誓制度」で、市は6日、1組目の宣誓を受理し、宣誓書受領証を交付した。宣誓したいずれも30代の男性会社員2人は「待ちに待った制度。全国に広がってほしい」と喜びを語った。
同制度は、互いを人生のパートナーとすることなどを宣誓すると、市が宣誓書受領証を交付。受領証により、これまでは原則親族に限られていた災害見舞金の支給や墓地公園利用の申請、市営住宅の申し込み(7月開始予定)などの行政サービスが利用できる。民間団体などにも制度への理解を求めていく。
宣誓1組目となったのは、市内に住むまさきさんと宮村和正さん。2人は宣誓書に署名し、内田悦嗣市長が受領証を手渡した。2人は「今、公に2人の関係を示せるのはこの制度しかない。宣誓をきっかけに親にも話をしたい」と語り、「性的少数者への理解が進んでいない地域もある。行政がパートナーとして認め存在が知られることで、住みやすい日本になれば」と期待した。
内田市長は「公的な証明をすることで社会的理解が進み、生きづらさの解消につなげたい」と話し、他の行政サービスについても当事者の意見を聞きながら検討していくとした。
市によると、他に5組ほどが制度の利用に意欲を示しているという。