2021年4月16日 05:00 | 有料記事
2019年4月から休館している銚子市青少年文化会館
水揚げ量日本一の銚子漁港を擁し、農水産業やしょうゆ醸造が盛んな銚子市。昨年は犬吠埼灯台が国重要文化財に指定されるといった明るい話題もあったが、行政サービスを提供する市の台所事情は厳しく、財政立て直しのさなかにある。18日告示、25日投開票の市長選を前に課題を探った。(銚子海匝支局長・橋本ひとみ)
2018年10月、市行財政改革審議会に示された財政収支見通し。当時、22年度に財政再生団体に陥る可能性もあるとされ、翌月に市は市単独事業見直しや施設休止を含む約100項目の緊急財政対策を発表した。耐震性などに問題がある青少年文化会館を19年3月末で休止する方針も盛り込んだ。
同館は1971年に開館し、イベントや成人式会場として利用され、休止方針に「銚子を暗くする」との声も聞かれた。一時、安全対策のため耐震改修を行い21年度に再開するとの方針も示されたが、その後の調査結果から費用面が課題になり、同館は休止したままだ。
市は厳しい財政の理由について、合併 ・・・
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