コロナ乗り越え夢実現 全国高校ダンス日本一 茂原北陵高・羽田野祐子さん

全国優勝のトロフィーと賞状を受け取り笑顔の羽田野さん
全国優勝のトロフィーと賞状を受け取り笑顔の羽田野さん

 茂原北陵高(永野卓校長)ダンス部の羽田野祐子さん(18)が、ウェブ審査で行われた全国高校ダンスドリル冬季大会のソロ部門で優勝し、3年越しの夢だった「日本一」に輝いた。新型コロナウイルスの影響で何度も挫折を味わいながらの栄冠。「つらい時期もあったけど、これで悔いなく卒業できる」と喜んだ。

 同大会は1月に予定されていたが、新型コロナの緊急事態宣言で大会前日に中止が決まった。夏の全国大会、アメリカ遠征から高校野球の応援、例年参加する地元のイベントまで、ダンスを披露する機会がことごとくなくなった1年。冬季大会は最後に残った目標だった。

 中止を聞いた時は「疲れちゃって、もういいかなと思った。『踊るな』と言われた感じ」と落胆。それでも数日後にウェブ審査で開催すると聞き、「応援してくれた人のためにも、形に残したほうがいい」と気持ちを取り直して、動画撮影に挑んだ。

 大会で披露する予定だった映画グレイテスト・ショーマンの「Never Enough」に乗せた演技に修正を加えた。「生と動画では伝わり方が違う」と見せ方を工夫。撮り終えた時は「自信は7割くらい。大丈夫と思うしかなかった」と振り返る。

 優勝の朗報が届いたのは卒業式も終えた今月末。「本当に良かった。すっきり心が晴れた」と笑顔が弾けた。

 下級生と組んで参加したリリカル部門、ジャズ部門はともに2位に入賞。「優勝するのは難しい。でもあきらめなければ、いつかいい思いができると信じて頑張ってほしい」と後輩にエールを送る。

 新年度から日本女子体育大のダンス科に進学。「大学で学び、民間のスクールに入って技術を磨いてダンサーになりたい。アルバイトもしないと」と、やりたいことは盛りだくさん。「大きな夢は世界で踊ること」と目を輝かせた。


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