標本350体、一堂に 我孫子市鳥の博物館 開館30年で特別企画

さまざまな鳥の標本を観賞できる展示会場=我孫子市
さまざまな鳥の標本を観賞できる展示会場=我孫子市

 我孫子市鳥の博物館は、収蔵標本を一堂に公開する開館30周年特別企画「日本の鳥」を開いている。300を超える多様な鳥を見比べながら観賞できる貴重な機会となっている。31日まで。

 同館は、鳥専門の研究機関である山階鳥類研究所が1984年に市内へ移転したのに伴い、鳥の研究や環境保全の普及啓発のため90年5月に開館した。鳥全体をテーマに解説・展示する公立博物館は唯一という。

 日本産鳥類全633種の剝製標本の収蔵を目標に資料収集を進め、現在は北海道から南西諸島までの385種3千体近くの標本を収蔵している。

 これまでの展示ではテーマに応じた標本を展示してきたが、今回の特別展示では収蔵標本をできるだけ多く来館者の目にふれてもらおうと351体を展示。

 原始的な形態を残すカモ類に始まり、カモメなどの水鳥、陸域に生息するワシ、フクロウ、キツツキなど日本の鳥の多様さを紹介している。貴重な標本は冬鳥のコウライアイサ。渡り鳥で数が少なく新潟で見つかった個体の剝製だ。

 同館が標本として集める鳥は事故や病気で野外で死んだ個体。一般の人に拾った鳥を送ってもらうこともある。展示用の剝製は剝製師に依頼。研究用の剝製は主に同館職員が作る。

 同館は「細かい違いを見比べられるのが標本の良いところ。国内に多様な鳥がいることを感じてほしい」と話している。

 月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は一般300円、高校・大学生200円。


  • LINEで送る