2020年12月13日 10:35 | 無料公開

夜明け前から大本堂軒下のすす払いをする職員=13日、成田市の成田山新勝寺

はけを使って大本堂内の仏像のほこりを払う僧侶
成田市の成田山新勝寺で13日早朝、仏像やお堂を清める恒例のすす払いが行われた。訪れる参拝客に迷惑を掛けないよう日の出までに終えるのが習わしで、江戸時代から毎年12月13日に行われている。
すす払いの開始を告げる護摩たきの儀式は、辺りをまだ暗闇が包む午前4時45分からスタート。広さ296畳の大本堂にはマスク姿の僧侶や職員約40人が集まり、本尊の不動明王の御身など仏像のほこりをはけやはたきで清めた。
続いて職員が横一列に並び、先端にササの葉が付いた長さ約8メートルの「ササ竹」を使い、堂内の欄間や外側の軒下のほこりを丹念に払い落とした。
同寺企画課の中村照丸課長(56)は「今年は新型コロナウイルスで大変な年だった。1年のほこりをしっかり落として、新しい年をすがすがしく迎えていただけるよう気持ちを込めた」と話した。
同寺は例年三が日だけで約300万人が初詣に訪れる全国屈指の名刹(めいさつ)。今年は新型コロナ感染拡大防止のため、三が日を避けた「分散参詣」を呼び掛けている。
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