2020年12月12日 15:25 | 有料記事
中国・武漢から政府のチャーター機で帰国し、足取り重くホテルに入る帰国者=1月29日、勝浦市墨名
帰宅する邦人を乗せたバスを横断幕を掲げて見送る市民ら=2月13日、勝浦市墨名
新型コロナウイルスが世界で初めて確認された中国・武漢からの帰国者を受け入れた勝浦市。未知のウイルスとの闘いに挑んだ市民は「国難を救った英雄」と称賛された。あれから間もなく1年。「誰も感染せずに受け入れが終わり、収束すると思ったのに」。第3波の猛威が拡大する中、関係者が当時を振り返った。
今年1月29日夜、武漢からの帰国者で無症状の191人が「勝浦ホテル三日月」にチェックインした。前日に国から受け入れ要請があり、人道的見地から決断していた。
「最初の頃は『なぜ受け入れたのか』とホテルに苦情があった」。そう明かすのはホテルの関係者。従業員の業務は、帰国者が過ごす部屋の前に日々の食事(弁当)を配ることがメイン。接触がないため感染の可能性はほぼないが、それ ・・・
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