2020年12月4日 13:34 | 無料公開

正月に向け進められているセンリョウの出荷作業=4日、館山市

鮮やかな赤い実と濃緑の葉が特徴的なセンリョウ=4日、館山市
正月飾りの縁起物として知られる「センリョウ」の出荷作業が、千葉県館山市畑地区で最盛期を迎えている。台風被害で生産量が落ち込んだ昨年に比べ、今年は潮風の影響も少なく順調な出来栄え。新年への願いを込め、生産者は切り出しや選別に追われている。
“千両”に通じ、鮮やかな赤い実が葉を台座に上向きになることから縁起物として親しまれている。長さや実の付き具合で特級から等外まで6段階に選別し、箱詰めして出荷。同地区のセンリョウは実付きや葉の色の良さから全国でも人気だ。
JA安房豊房支部副支部長の山川国雄さん(73)方では、朝から親戚らが集まり、枝や葉を切ったり、ひもで束ねたりと大忙し。8日の福島県を皮切りに各地へ出荷される予定で、山川さんは「今年は新型コロナウイルスで大変な年だった。正月にセンリョウを飾ってもらい、少しでも明るい気分になってもらえれば」と目を細めた。
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