房総通リズム春の観光特集2024

開府900年まで語り部を 千葉市立郷土博物館総括主任研究員 外山信司さん(62)【ひと模様】

 国語の教員の傍ら、中世史の研究に没頭。昨年3月に四街道高校の校長を最後に定年退職した後、千葉氏研究に長く携わっていた縁もあり、千葉市立郷土博物館の総括主任研究員に着任した。

 「県北の歴史を調べる上で抜きには語れない」という千葉氏。桓武平氏の血を引く常重が1126(大治元)年、大椎(千葉市緑区)から同市中央区亥鼻に居を移して地名の「千葉」を名乗った。地名としての「千葉」は、奈良時代末期に成立したとみられる日本最古の和歌集「万葉集」に登場。古墳時代にも豪族・千葉国造(くにのみやつこ)がいたという。

 千葉一族中興の祖といわれる常胤は常重の子。源頼朝に父のように慕われ、鎌倉幕府の成立に貢 ・・・

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