2020年9月24日 13:52 | 有料記事
太平洋戦争末期に米本土を狙う風船爆弾に携わった旧日本陸軍「気球連隊」の旧第2格納庫(千葉市稲毛区作草部)が、解体されることになった。民間企業が倉庫として使っていたが、老朽化が進み昨年秋の台風で天井が破損。別の企業に売却され、解体が決まった。軍都千葉を象徴する戦跡を多くの人に知ってもらおうと、地元住民らが見学会を開き、県内外から訪れた約570人が戦争の記憶を胸に刻んだ。
千葉市や地元住民によると、気球連隊の前身の気球隊が1927(昭和2)年に埼玉・所沢から作草部に移転。格納庫は37(昭和12)年ごろ、骨組みを三角形状に組み合わせるダイヤモンドトラス工法で建築された。敵機の偵察をしたり、味方の砲 ・・・
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