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プロの音色 生徒励ます 千葉交響楽団、今年初の鑑賞教室 市原・八幡中

生徒に演奏を披露する千葉交響楽団=23日、市原市立八幡中
生徒に演奏を披露する千葉交響楽団=23日、市原市立八幡中

 県内唯一のプロオーケストラ「千葉交響楽団」(千葉市中央区)による学校音楽鑑賞教室が23日、市原市立八幡中学校(柴崎雅之校長、生徒527人)で開かれた。同楽団は新型コロナウイルスの影響で活動中止を余儀なくされ、鑑賞教室は今年初めて。体育館でクラシック曲やディズニーメドレーを披露し、プロの音色が生徒たちを魅了した。

 新型コロナ対策で体育館に入る人数を減らしたため、生徒たちは2回に分けて鑑賞。オーケストラと最前列の生徒との距離も4メートル空けた。指揮者の山下一史音楽監督が「聴衆が減った限られた条件だが、生のオーケストラの魅力を味わって」とあいさつし、演奏が始まった。

 生徒にもなじみがある「交響曲第5番『運命』」や「『カルメン』組曲」といったクラシックの名曲から、ディズニーのメドレーまで6曲が披露された。タイプライターを楽器として用いる曲では、オーケストラに交じってキーをカタカタと押す音やベルの音が響き、生徒たちは奇妙なハーモニーを不思議そうに聴き入っていた。

 アンコールで演奏された「ラデツキー行進曲」では、山下監督が会場に手拍子を求め、生徒たちは笑顔で応え、会場が大きな手拍子に包まれた。2年の菅原達也さん(13)は「仕事道具のタイプライターを演奏道具として使う発想が面白かった」と興奮気味。1年の原田佳穂さん(12)は「生で演奏を聴くと楽器の振動が伝わってきた。迫力がすごかった」と満足した様子だった。

 同楽団はコロナ禍で2月の定期演奏会以降、活動が中止に。融資や寄付で存続の危機を乗り越え、8月になって演奏会を再開した。今も苦しい状況に変わりはないが、山下監督は「音楽の力は人生の力になる。残りの学校もオーケストラの力でコロナで落ち込んだ児童や生徒の気持ちを励ましたい」と意気込む。

 学校音楽鑑賞教室は、質の高い音楽に触れて豊かな心を育むことを目的とした県の情操教育の一環。本年度は県内17の小中学校で行われる。


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