2020夏季千葉県高等学校野球大会
新型コロナウイルス情報

コロナ禍の進路、高校生に不安の声 就職見送りや進学断念も 千葉市で合同企業説明会

各企業のブースで説明を受ける高校生たち=4日午前、千葉市美浜区
各企業のブースで説明を受ける高校生たち=4日午前、千葉市美浜区

 新型コロナウイルスの感染拡大は、高校生の進路にも影響を及ぼしている。県内の私立高校では、親の収入減で進学を断念する生徒がいる一方、希望業種で採用がないため、専門学校に進み新型コロナの収束を待つ動きが出てきている。長期休校で進路指導の期間が短縮し、感染防止のため就職説明会を中止する企業もあり、生徒や学校は頭を抱えている。

 千葉市美浜区のホテルで、今月4日に開かれた高校生対象の合同企業説明会。県内外から約100人の生徒が参加した。生徒たちは約40社の中から関心ある企業を選び担当者の話に耳を傾けながらも「コロナ禍で就職できるのか」「休業や倒産している会社も多いし…」と、コロナ禍での就職活動に不安の声を上げていた。

 説明会を運営した就職支援会社「ジンジブ」などによると、今年の高校生の就職活動は、休校の長期化で十分な準備期間が確保できないため、選考開始日が9月16日から10月16日になった。授業の遅れを取り戻さなければならない中での就職活動。感染防止のため就職説明会を見送る企業もあり、不安を抱える生徒は多いという。

 船橋市の中山学園高校に通う高倉遥人さん(17)=東京都江戸川区=は、飲食店でのアルバイト経験が生かせる企業を中心に説明を聞いた。飲食業界は新型コロナで打撃を受けており「休業や倒産している会社も多く不安は大きい。企業研究を十分に行い、どの会社に入るか見極めたい」と気を引き締めた。

 千葉市中央区のKTCあおぞら高等学院に通う塚本弥生さん(17)=長柄町=は、運送業と美容系の企業から説明を受けた。「具体的に将来のイメージが描けた」と笑顔を見せたが、「コロナ禍で就職できるのか不安。説明会をしない会社もあるけど、他にも参加して視野を広げたい」と話した。

 中山学園高校は3月から休校し、6月に再開した。通常は春から就職希望の生徒に進路指導を行っているが、今年は約2カ月、指導期間が短くなった。

 例年の卒業生の進路は、約2割が就職で約8割が進学だが、今年の学生の希望は就職と進学で半々に変わったという。進路指導部長の大畑直也教諭は「親の収入減により進学を諦めた生徒もいれば、希望業種で採用がないため、あえて専門学校などに進学して就職までの期間を延長する生徒もいる」と、進路選択に影響が及んでいる実態を説明した。

 大畑教諭は「1カ月選考開始時期が後ろ倒しになったことで、企業の見学や研究に使える期間が延びたのはプラス。時間を有効活用し、生徒一人一人に合った企業に就職できるようサポートしていきたい」と強調した。


  • LINEで送る