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新型コロナウイルス情報

「釣りは終息してから」 密集防止へバリケードで封鎖 千葉県内漁港

大原漁港の入り口に大型水槽などでバリケードを築く漁協関係者ら=2日、いすみ市
大原漁港の入り口に大型水槽などでバリケードを築く漁協関係者ら=2日、いすみ市
釣り人が集まった大原漁港=2日、いすみ市(写真は一部加工してあります)
釣り人が集まった大原漁港=2日、いすみ市(写真は一部加工してあります)

 新型コロナウイルスが拡大する中でゴールデンウイーク(GW)を迎え、千葉県内各地の漁港ではレジャー目的の来訪を禁止する看板やバリケードを設置し、近隣の駐車場を閉めている。大原漁港(いすみ市)には緊急事態宣言後も都市部からの釣り人が多く、2日、密集防止へ漁業者らが道路に大型水槽を置いて出入り口を封鎖。市の担当者は感染阻止へ「終息してから釣りに訪れてほしい」と呼び掛けている。

 県が管理する漁港は大原漁港を含めて19カ所あり、4月中旬から立ち入り禁止の看板を順次掲示して出入り口にロープを張るなどした。漁業者が仕事で漁港に行くことがあるため完全に往来を止められないケースもある。

 大原漁港は水揚げした海産物を運ぶトラックが入れる状態になっていたため、明け方から夜まで釣り人が多数確認されていた。地域の医療体制は充実しておらず、住民や漁業者から感染を心配する声が市役所や漁協に寄せられていた。近隣の海岸にある駐車場はほとんど閉鎖。大原漁港にレジャー客が集中する可能性があり、市役所と夷隅東部漁協が封鎖を決断した。

 好天に恵まれた2日の大原漁港には都市部のナンバーの車が多数止まり、家族連れら約50人が釣りを楽しんでいた。午前中に市職員がチラシを配って出入り口を封鎖することを通告。午後2時に漁業者ら約40人が同港の出入り口8カ所に大型水槽やプラスチック製の大型たる、鉄パイプの柵などを並べて車の通行を止めた。市の担当者は「大原漁港だけ入れる状態だと釣り人が目指して来てしまう。いすみ市に新型コロナを持ち込ませたくない」と力を込めた。

 飯岡漁港(旭市)でも緊急事態宣言後に釣り客が集まっており、住民が不安を訴えていた。港を管理する県が密集防止へ、飯岡漁港の「いいおかみなと公園駐車場」を閉鎖。銚子漁港(銚子市)にある「夫婦ケ鼻公園」「夕日に映える広場」の駐車場については関係者のみの利用制限に踏み切った。

 九十九里町では、4月11日の町営駐車場閉鎖により、片貝漁港や海岸沿いの道路に路上駐車が多発。都内ナンバーが多くサーフィン目的での来町とみられる。県は24日に片貝漁港につながる道路をバリケードでふさいだほか、町と協力して九十九里有料道路のアンダーパス14カ所にコーンやバーを設置して海への出入り口を遮断した。GW最初の25、26日の路上駐車は「数台」(町担当者)と効果があったという。

 県の担当者は「釣り人やサーファーだけを想定して閉鎖したわけではない。漁港には人が集まる可能性があると考え、密集を避けるため一律に規制した」と説明し、感染拡大防止策への理解を求めた。


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