2020年4月19日 05:00 | 無料公開

妊婦向けのマスク15枚を1束にまとめ封入する職員=東金市
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東金市は、重症化のリスクが高く抵抗力などに課題があるとされる妊婦や高齢者世帯に対し、不織布マスクの配布を決めた。計約5千枚を順次郵送していく。
市市民福祉部によると、妊婦は血液検査や超音波測定などの出産前検診で一般的に医療機関を計14回受診するため、1人当たり15枚を配る。16日時点で対象者は182人で、計2730枚を用意する。
16日には、手袋などで衛生管理した担当課職員が配布準備に着手。マスクを15枚ずつ袋詰めし、封筒に詰めていった。
郵送での配布は原則として今回限りで、今後新たに妊娠した市民には母子手帳交付時に窓口で手渡す。酒井良和部長は「妊婦は検診でやむを得ず外出する必要がある。不安を少しでも和らげてほしい」と話した。
重症化のリスクが高いとされる高齢者には、自宅で過ごす要介護等級3以上の高齢者の家族1世帯につき3枚を届ける。
要介護3とは本来養護施設に入るレベルとされるが、市内には在宅介護する世帯が650~700軒に上る。市は介護する家族らのことを考慮し、独自の配布に踏み切った。