まなざし微笑み憂いが魅了 ホキ美術館1周年記念展「存在の美」 人物を細密描写

細密な描写の人物画が魅了する開館1周年記念展「存在の美」=千葉市緑区のホキ美術館
細密な描写の人物画が魅了する開館1周年記念展「存在の美」=千葉市緑区のホキ美術館

 写実絵画専門のホキ美術館(千葉市緑区)で、開館1周年記念展「存在の美-まなざし・微笑み・憂い」が始まった。人物をテーマに、第一線で活躍する作家による写真と見まがうばかりの細密な描写の作品群が、癒やしの空間を作りだしている。来年5月20日まで。

 なめらかな肌、しわの一本一本、ゆったりとした衣服のひだ。リアリズムを追求した巨匠から若手まで現役作家を中心とした写実絵画約60点で構成され、本展のための描き下ろしも14点含む。

 コレクションの中心をなす森本草介の新作「未来」は、うつむき加減に座る女性の表情が憂いをたたえ、天女の羽衣を思わせる流れるようなドレープの美しさが目を奪う。完成間近なころに震災があり、自分自身の創作活動を前向きに身を置こうと意識してタイトルを付けたという。


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