園芸科生徒が“支援隊” 地元農家復旧に一役 上総高 【台風被災地はいま】

「農家支援隊」として派遣された上総高校の園芸科生徒ら=君津市大井戸
「農家支援隊」として派遣された上総高校の園芸科生徒ら=君津市大井戸

 台風15号の直撃後、君津市上の県立上総高校(島崎一広校長)が、園芸科生徒による「農家支援隊」を派遣している。人手不足の農家のため復旧に一役買うと同時に、農業を学ぶ生徒たちにとっては校外での実体験の場だ。

 台風の直撃を受けた市内の農家ではビニールハウス、ガラスハウスなどが強風で軒並み損壊し、農作物の被害が目立っていた。

 同市大井戸の榎本富美雄さん方では、ビニールハウス4棟が損壊。メロンの出荷寸前のことだった。石井亜矢斗さん、高山康馬さん、安達葵さんの3年生3人が派遣され、強風でゆがんだビニールハウスのパイプの撤去作業に汗を流した。

 3人は「人の役に立ち、喜んでもらえてうれしい」(石井さん)、「農家の手助けができ、やりがいを感じた」(高山さん)、「被害が大きく、力になれればと思った」(安達さん)などと語っていた。

 生徒の派遣を受けた榎本さんは「地元の農業高校生が、自然災害で被害を受けた農家のために手助けする姿を見て感動した」と笑顔を見せた。

 平日は授業の一環でボランティアとして、土・日曜はアルバイト扱い。これまでにビニールハウスの撤去を続けたほか、大豆農家の収穫の手伝いも予定しているという。

 農場長の福島章弘教諭は「実際に農家で仕事内容を見て、実践的な体験ができる。これからも依頼があれば派遣したい」と話している。


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