佐倉・全てを自分の力に マラソン有森さん、試練の歩み語る

講演する有森さん=19日、佐倉市
講演する有森さん=19日、佐倉市

 五輪の女子マラソンで2大会連続してメダルを獲得した有森裕子さん(52)が19日、佐倉市の市民音楽ホールで講演した。約400人の出席者を前に、有森さんは多くの試練を乗り越えてきた自らの陸上人生を振り返りながら、前に進んでいくために「全てのことを自分の力に変えようという意識を強く持って」と熱っぽく語った。

 1992年のバルセロナ五輪で銀メダル、96年のアトランタ五輪で銅メダルに輝いた有森さんは、生後間もなく両足の股関節脱臼と診断されたという。走り始めた後もなかなか芽が出ず、陸上人生は決して順風満帆ではなかった。

 有森さんは中学時代の運動会で800メートル走に出場し、3年間一度も負けなかったエピソードを披露。「自分で出ると決めて、結果も出た」と話し、その後陸上を続けていく際に、この経験が後押しとなったことを明かした。

 同市は有森さんにとって、五輪前に練習した思い出の土地。また、恩師で、4月に亡くなった小出義雄さんの出身地でもある。有森さんは「小出監督は、猫背だったフォームについて『ナチュラルな前傾姿勢でいいよ』と褒めてくれた」と述懐した。

 講演は市民憲章運動推進第54回全国大会佐倉大会の一環。県内での全国大会開催は、2015年の第50回大会の浦安市以来4年ぶり3度目。


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