2019年9月24日 05:00 | 無料公開

男衆らが海に入り、神輿を豪快に差し上げ、もんだ「汐ふみ」=23日、いすみ市
いすみ市で23日、地域伝統の「大原はだか祭り」が始まった。大原海岸で神事「汐(しお)ふみ」が行われ、上半身裸の男衆らが神輿(みこし)を担いで海へなだれ込み、豪快なもみ合いを披露した。
祭りは江戸時代に始まったとされ、五穀豊穣(ほうじょう)と大漁を祈願する。各地区の神輿18基と約2600人の担ぎ手が参加した。
海岸には各地区の神輿が集結。横一直線に並ぶと、一斉に空へ差し上げて荘厳な雰囲気を演出した。その直後、せきを切ったように砂浜を猛進し、男衆らは胸まで海に漬かって激しい乱舞を披露。駆け付けた大勢の見物客を沸かせた。
初めて汐ふみを見たという市内の小学校3年、荘司桜我君(8)は「すごくかっこいい。将来やってみたい」と目を輝かせた。
祭りはきょう24日まで。各地区を神輿が渡御し、夕方から市立大原小学校で大別れ式が行われる。
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