幽玄に、薪能奉献 800人「船弁慶」「棒縛」楽しむ 香取

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ろうそくの幻想的な炎の中、能「船弁慶」を演じる能楽師ら=22日夜、香取市立佐原小学校体育館
ろうそくの幻想的な炎の中、能「船弁慶」を演じる能楽師ら=22日夜、香取市立佐原小学校体育館

 東日本大震災からの復興を願い、能などの日本の古典芸能を上演する「奉献香取神宮薪能」が22日夜、香取市内で開かれた。ろうそくの炎が幻想的に揺らめく中、能楽師らが能と狂言を上演。約800人の来場者は、深まる秋の夜の幽玄な世界に酔いしれた。

 「伝統芸能香取の会」(宮永泰日子代表)主催の薪能は、約3年前から市内の有志らが企画。前日まで、香取神宮の境内に臨時に設置した舞台の周囲にかがり火をたいて公演する予定だったが、雨天が予想されるため、急きょ市立佐原小学校体育館に変更した。

 ろうそくの炎が浮かび上がる幻想的な舞台では、華やかな衣装を着た喜多流シテ方の長田驍さん、松井彬さんらが能「船弁慶(ふなべんけい)」の勇壮な舞を、和泉流シテ方の野口隆行さんらが狂言「棒縛(ぼうしばり)」の滑稽なやりとりを、それぞれ繰り広げた。