光琳追慕と独自の美意識 「酒井抱一と江戸琳派の全貌」展 千葉市美術館

琳派に傾倒しながらも、独自の世界を確立した酒井抱一を回顧する江戸琳派展=千葉市中央区の市美術館
琳派に傾倒しながらも、独自の世界を確立した酒井抱一を回顧する江戸琳派展=千葉市中央区の市美術館

 京都で誕生した琳派を継承し、独自の世界を築いた江戸時代後期の絵師、酒井抱一(1761~1828年)。生誕250年を記念した企画展「酒井抱一と江戸琳派の全貌」が千葉市中央区の市美術館で開催中だ。代表作をはじめ多様な作品に新出資料を含め、抱一の画業と弟子たちの系譜をたどり、その美意識を紹介している。

 抱一は、姫路城主酒井家の次男として江戸の藩邸で生まれ、37歳で出家する。若いころから絵画や書、俳諧、狂歌もたしなんだ風流人だった。

 展示は、文芸を重んじる酒井家ゆかりの品々に始まり、抱一が20代のころに描いた浮世絵から琳派への傾倒、出家後に手掛けた仏画の数々、弟子の鈴木其一や池田孤邨らの作品など、幕末から明治期まで100年近く続いた流れをたどる構成だ。

 出品点数320点のうち抱一が約160点、其一は約60点に上る。会期中2回の展示替えがある。

 11月13日まで。一般千円。24、31日休館。電話043(221)2311。


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