文字空間に広がる物語 7月21日まで船橋 企画展「コトバノクニ」

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物語に使われた文字が立体オブジェとなりつるされている。奥は作者の大西さん親子=船橋市のふなばしアンデルセン公園子ども美術館
物語に使われた文字が立体オブジェとなりつるされている。奥は作者の大西さん親子=船橋市のふなばしアンデルセン公園子ども美術館
つるされている文字の立体オブジェ。風にゆれて動き、文字が浮き出る空間となっている
つるされている文字の立体オブジェ。風にゆれて動き、文字が浮き出る空間となっている

 船橋市のふなばしアンデルセン公園子ども美術館で、企画展「コトバノクニ」が開かれている。立体的な文字のオブジェが展示され、不思議な空間で絵本を読んでいるような体験ができる。21日まで。

 京都府在住で彫刻家の大西治さん(56)、妻でデザイナーの雅子さん(58)、娘でイラスト創作を得意とするアーティストの野々さん(26)が手掛けた。

 テーマは親子3人で一つの作品を作り上げた「家族の力」。野々さんがアンデルセン童話「イーダちゃんの花」を現代風にアレンジし物語を執筆し、治さんが木の繊維を原料とする板(MDF)や発泡スチロールで文字の立体オブジェを制作。雅子さんが企画とデザインを担当した。

 物語を構成する「3273文字」が作品となっている。ひらがなや漢字がカラフルな立体オブジェとなり、つるしたり重ねたりしたりしてシーンを表現している。雅子さんは「文章通りに文字を探したり、並ぶ文字を組み合わせ別の単語やストーリーも見つかる。物語を読むことの新しい形を見てもらいたい。親子の会話も楽しんでいただければ」と話した。

 展示はすべて新作で、展示室以外にも配置。現代アートでも多く用いられ、空間全体が作品となる表現「インスタレーション」となっている。最終日の21日には大西親子も参加するワークショップを開く。問い合わせは同館(電話)047(457)6661。