“B級”野菜で一流の味 我孫子の「旬菜厨房米舞亭」料理長・岩井久夫さん(59) 【ひと模様】

 我孫子市の親水施設・水の館で営業中の農家レストラン「旬菜厨房 米舞亭」で、料理長を務める。地元で採れた“B級品”の野菜を活用し、栄養満点のヘルシーランチを提供。食品ロスの削減や、農家の収入アップに貢献している。

 一流の中華料理店で修行を積み、35歳で独立。1994年には、全国の料理人が腕を競う人気テレビ番組に出演して好成績を収めた。知人の誘いを受け、約2年前から米舞亭の指揮を執るが、当時の評判を聞きつけ足を運ぶ客も多い。

 使用するのは規格外品がほとんど。変形や傷が見られるだけで出荷できず、廃棄される現実を、以前から問題視していたからだ。「味に支障はないが、安く仕入れられて農家は+αの収入になる」。B、C級品ならではのいびつな見た目は、急速な冷却で鮮やかな色合いを保ち、カバーする。

 野菜が持つ本来のうまみを味わってもらうため、「なるべく加工しない」のもこだわり。看板メニューの野菜カレーは、ルウ上の春巻きを開くと色とりどりのゆで野菜が飛び出し、見た目にも楽しい。「遊び心を大切に、我孫子のおいしい農産物を堪能できる料理を提供していきたい」


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