久邇宮家の書画展示 富津金谷美術館、日本画を中心に46点

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香淳皇后の日本画など、皇族ゆかりの書画が並ぶ「久邇宮家伝来の書画」展=富津市金谷の金谷美術館
香淳皇后の日本画など、皇族ゆかりの書画が並ぶ「久邇宮家伝来の書画」展=富津市金谷の金谷美術館

 昭和天皇の皇后だった香淳皇后の生家に伝わる優品を披露する「久邇宮(くにのみや)家伝来の書画~皇室文化の彩り~」展が、富津市金谷の金谷美術館で開催中だ。天皇陛下の代替わりを記念し、久邇家から寄託された59点のうち46点を展示した。優雅で温和な趣の作品が皇族趣味を伝える。

 久邇宮家は、明治前期に伏見宮邦家親王の第4王子の朝彦親王によって創設された。香淳皇后は、2代目邦彦王の第1王女に当たり、旧薩摩藩主島津忠義の8女だった邦彦王妃を母とし、芸術に親しみ、書画をたしなみ育った。

 会場には、朝彦親王、邦彦王ら久邇宮家をはじめとする皇族や島津家ゆかりの書画に加え、土佐派、四条派の絵師による花鳥から人物、山水まで、日本画を中心に味わい深い作品ぞろい。

 良子女王(香淳皇后)筆は「灯下美人之図」をはじめ優美な4点。父の邦彦王による「グラジオラス」や、朝彦親王第5王子の妃、多嘉王妃静子筆「秋園」などと共に並ぶ。

 このほか、江戸幕府第15代将軍の徳川慶喜による行書「鳥語有時序」や、明治・大正期に活躍した文人画家、富岡鉄斎の「群仙祝寿図」など、久邇宮家伝来の優品を楽しむことができる。

 戦後、皇籍を離脱。作品を寄託した久邇邦昭氏(90)は「退蔵しているより、たくさんの人に見ていただければうれしい。祖父の邦彦王は美術が大変好きで書画にも秀でていた。香淳皇后も絵が上手で宮内庁で時々個展をしていた」と話している。

 30日まで。火・水曜日休館。一般800円、中高生500円、小学生以下無料。問い合わせは同館(電話)0439(69)8111。