


■市原・大多喜 養老川
市原市と大多喜町を流れる養老川で1日、アユ釣りが解禁され釣り人が繰り出した。
午前5時の解禁を待ちかねた愛好者が、同市国本の養老川漁業協同組合(田中孝治組合長)を訪れ、友釣り用のおとりのアユを買い求めた。養老渓谷周辺は変化に富んだ釣り場が多く、それぞれお気に入りのポイントで初日を楽しんだ。同漁協の前副組合長、正木源康さん(72)は「アユの姿が見える」とうれしそうに話していた。
今シーズンに備え、同漁協は合計8万9千匹の稚アユを放流した。田中組合長(69)は「首都圏中央連絡自動車道により、アクセスの良い中房総でアユ釣りを楽しんでほしい」とPRしていた。
16日には第14回養老川アユ釣り大会を予定する。アユ釣りは9月末まで、遊漁料が必要。問い合わせは同漁協(電話)0436(96)0765。
■富津・湊川
富津市を流れる湊川の支流・相川にも1日、県内各地からアユ釣りの愛好者が訪れ、早朝からさおを並べた。
青空が広がる絶好の釣り日和。初日に合わせて毎年訪れる愛好者が多く、夜の明けた午前5時ごろから次々と釣り糸を垂れた。どぶ釣り(毛針)、餌釣り、コマセと釣り方もさまざまで、清流に輝く銀鱗を狙い粘っていた。
君津市の自営業男性(63)と市川市から来た会社員男性(42)の2人組は、4時間ほどで20~30匹の釣果。「ポツポツですね。昨年は3桁は釣れた。魚はいますけど、食いが悪い。水の流れが少ないから低調なのかな…」と口をそろえた。
大きさは10センチ前後。釣り客たちは今後の成長と魚影の活発化を期待した。
湊川とその支流は、天然アユを釣ることができる県内でも数少ない川。サイズは小ぶりながら、数が期待できることで知られる。湊川漁業協同組合による解禁前の試し釣りでは、例年並みの成育ぶりを確認している。
料金1日券2千円、期間中通し券5千円。投げ網も7月1日に解禁され、通し券8千円。いずれも漁期は9月30日まで。問い合わせは同組合(電話)0439(67)2355。