鋸山の魅力で活性化を 富津・鋸南 日本遺産目指し初協議

鋸山の日本遺産認定を目指し握手する高橋市長(右)と白石町長=21日、富津市
鋸山の日本遺産認定を目指し握手する高橋市長(右)と白石町長=21日、富津市
鋸山の石切り場跡と百尺観音
鋸山の石切り場跡と百尺観音

 富津市と鋸南町にまたがる鋸山を日本遺産にしようと、同市で21日、両市町の関係者でつくる「鋸山日本遺産認定協議会」が初開催された。協議会での意見を踏まえ、両市町は来年1月にも文化庁に申請し、同年5月の認定を目指している。鋸山の魅力を広く国内外に発信し、地域活性化につなげる狙いだ。

 鋸山は、日本の近代化を土台から支えた房州石の産地で、鋸南町側の日本寺には羅漢石像群や大仏がある霊山として知られる。山自体が旧上総国と安房国の国境になっている。

 事務局の同市生涯学習課によると、協議会は、両市町の文化財審議会や観光協会、地元区長、同寺の代表者らを委員として発足。初回の会議では、認定対象となる鋸山の歴史的な「ストーリー」の素案を事務局が示した。

 現時点での申請タイトル案は「鋸山が生んだ自然と文化~名勝地鋸山 大仏・羅漢石像群と石切り場跡の産業遺産~」「境界を超える天空の絶壁~ニッポンを支えたスピリチュアル・マウンテン鋸山」の2案。

 審査ではストーリーに加え、日本遺産をいかに地域活性化につなげるかが重要視される。両市町は、7月の文化庁との事前協議や、11月の第2回協議会での意見を踏まえ、申請内容を磨き上げる。

 日本遺産は文化庁が年1回認定しており、2020年度までに100件程度を登録する方針。本年度は20日に、72件の申請の中から16件が選ばれ、計83件となった。本県関係では「房総の牧」など2件の申請があったが、いずれも不認定だった。認定で国から3年間、補助金(平均7千万円)が交付される。

 同市の高橋恭市市長は「あと17件に滑り込みたい。登録で外国にもすばらしさを広げ、地域の発展につなげたい」と意気込み、同町の白石治和町長は「住民に良いことがあるかがベース。地元の意を酌んで登録を目指したい」と話した。


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