“通れない道”本供用 災害時の救助機能期待 千葉市美浜区の真砂大橋西側交差点

本供用が始まった「真砂大橋西側交差点」。以前はガードレールでふさがれ、車が通れなかった=千葉市美浜区
本供用が始まった「真砂大橋西側交差点」。以前はガードレールでふさがれ、車が通れなかった=千葉市美浜区

 昨年2月から試験的に開通させていた千葉市美浜区の「真砂大橋西側交差点」について、市は1日から本供用を開始した。設置から30年以上“車が通れない道”として知られていたが、1年間の社会実験で騒音や大気状況に大きな影響がなかったため。先月、引き続き安全対策も行うとして地元住民に供用継続の確認をとった。利便性向上や災害時の救援機能の強化が期待されている。

 同交差点は国道357号と東関東自動車道に平行する「真砂大橋」の西側にある。橋と幕張新都心方面への市道、国道を結ぶはずだったが、設置当初に地元自治会が交通量の急増を懸念して開通に反対。管理する市は30年以上の間、ガードレールで車の通行を止めていた。

 一方、同交差点の利用で周辺地区と幕張新都心間のアクセス性が向上するとして、市民からは車止めの撤去要望も。市は全面開通を目指し、試験的に利用を始め交通量や騒音などの変化を調べることを地元住民に提案。昨年2月から1年間、社会実験として取り組んでいた。

 市道路計画課によると、同交差点の平日1日当たりの交通量は実験前と比べて1・45倍の4885台。大気汚染や夜間の騒音には大きな変化がなかった。近隣住民約700人から回答を得たアンケートでは「便利になった。供用継続を希望」とする回答が380件と過半数に上った。

 市は先月27、28日に美浜区で説明会を開き、地元住民に調査結果と同交差点の本供用を報告。反対はなかったが、アンケートでは事故の増加を懸念する声や安全対策の強化を望む声があった。市は地元住民と連名で横断歩道や信号機の新設などを求める要望書を県警に提出。今後、「交差点注意」看板の設置などにも取り組む。

 同課は「交差点の開通で、新たな道路ネットワークが形成された。災害時の救援機能も強化できる」と期待する。


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