救急出動過去最多 猛暑、熱中症要因 火災発生件数は5年連続減 2018年千葉市消防局

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千葉市内の火災発生件数は5年連続で減少した=2017年7月28日、千葉市若葉区
千葉市内の火災発生件数は5年連続で減少した=2017年7月28日、千葉市若葉区

 千葉市消防局は8日、2018年の救急出動件数が前年比4・3%増の5万8370件となり、4年連続で過去最多を更新したと発表した。記録的な猛暑により、熱中症患者が増加したのが要因の一つ。災害出動件数も同年10月の台風が影響し、過去最多となった。火災発生件数は5年連続で減少、死者は平成の30年間で最も少ない2人だった。

 同局が発表したのは18年の救急・災害出動、火災発生件数の速報値。救急出動件数は前年より2398件増加し、1日の平均出動件数は159・9件だった。9分に1回出動し、市民の19・4人に1人が利用したことになる。

 同局救急課によると、5~9月までの熱中症患者の救急搬送は573件。前年同時期の323件から約1・8倍になった。「7、8月の猛暑で熱中症患者が増えた」と同課。12月には感染症での通報が急増し、1日200件を超える日が4日あった。

 出動したうち約5万件で医療機関に搬送したが、半数以上の患者が軽症と診断された。「病院までの交通手段がなかったから」「さみしくなって電話した」などの119番通報で出動したケースもあり、同課は「一刻を争う重症患者を円滑に運ぶため、適切に救急を利用してほしい」と要望。判断に迷った時は県の救急安心電話相談「#7009」などを活用するよう呼び掛けている。

 災害出動件数は4796件で、前年から163件(3・5%)増えた。同局警防課によると、10月に台風被害による出動が相次いだという。送電線に吹き付けられた海水が乾燥して火花が起きる「塩害」の発生の他、強風による倒木や屋根の損壊の通報が多く寄せられた。

 火災発生件数は、前年より2件(0・8%)減少の261件となった。同局予防課によると、最も多かった出火原因は放火(疑いを含む)で60件。塩害による火災など配線関係も原因の3位だった。死者数は前年の11人から大幅に減少し2人。例年と比べても少なく、平成の30年間で最少人数だったという。同課は「火災予防対策の浸透や電気製品の安全装置機能が高まったため」と分析した。