大願成就の阿弥陀様公開 胎内金箔の重要文化財 睦沢・弘行寺 3日まで

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寺宝「成就阿弥陀如来立像」の特別御開帳が始まった弘行寺。御開帳は約8年ぶりになる=29日、睦沢町
寺宝「成就阿弥陀如来立像」の特別御開帳が始まった弘行寺。御開帳は約8年ぶりになる=29日、睦沢町
特別御開帳された成就阿弥陀如来立像=29日、睦沢町の弘行寺
特別御開帳された成就阿弥陀如来立像=29日、睦沢町の弘行寺

 睦沢町の弘行寺(ぐぎょうじ)で29日、寺宝「成就阿弥陀如来立像」の特別御開帳が始まった。胎内に金箔(きんぱく)が施された全国的にも珍しい像で、2014年に町指定重要文化財に指定。普段は町歴史民俗資料館に安置されていて、寺で公開されるのは10年の開眼法要以来、約8年ぶりになる。

 像は高さ118センチ、木造寄せ木造りで、1696年(元禄9年)に製作。胎内に「成就」の文字があり、大願成就の阿弥陀様と呼ばれている。

 寺内に秘匿されていた像を、片岡俊陽住職が見つけ、08年から修復。江戸時代に製作されたものでは、極めてまれな胎内金箔の像であることが分かった。

 住職は「江戸時代の仏像は粗い物が多い中で、鎌倉時代の作に匹敵する出来。彫刻や装飾を見ても、当時の一流の仏師がつくった像に間違いない」と話す。

 御開帳は1月3日まで(午前9時~午後4時)で、その後は資料館に戻される予定。「寺で実物を見られる貴重な機会。平成最後に大願成就を願いに来ていただきたい」。初日から仏像に関心のある人が、県外からも訪れている。問い合わせは同寺(電話)0475(44)1250。