富里に幻の「軽便鉄道」 模型やジオラマで紹介 28日まで市立図書館で企画展

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展示されている鉄道模型「当初使用された蒸気機関車(A3号機)」(山縣俊明氏製作)=富里市立図書館
展示されている鉄道模型「当初使用された蒸気機関車(A3号機)」(山縣俊明氏製作)=富里市立図書館
ジオラマ「両国地区にあった富里駅周辺の町並み(昭和10年ごろ)」(立花雅幸氏製作)では、当時の富里駅周辺の姿を知ることができる=富里市立図書館
ジオラマ「両国地区にあった富里駅周辺の町並み(昭和10年ごろ)」(立花雅幸氏製作)では、当時の富里駅周辺の姿を知ることができる=富里市立図書館

 104年前に富里地域を走っていた幻の「軽便鉄道」を紹介する企画展「富里にも鉄道があった~幻のぽっぽ~」が、富里市七栄の市立図書館1階で開かれている。かつてあった「富里駅」周辺の様子を、ジオラマや当時の写真などを通じて知ることができる。28日まで。

 同館によると、軽便鉄道は鉄道連隊が敷設した路線と車両などを活用した線路の幅が狭い小さな鉄道で、一般的に森林鉄道や鉱山専用線などに利用されてきた。当初は蒸気機関車だったが、技術の進歩によってディーゼル、ガソリンカーも導入された。

 富里では1912(明治44)年、成田-三里塚-多古、26(大正15)年に多古-八日市場が開通。14(同3)年には三里塚-富里-八街が、鉄道連隊の大演習による線路敷設・運転作業が終了し、その後千葉県営鉄道となった。「富里駅」「実の口駅」では駅員を配置し、ほかに七つの駅(停車所)があった。物流だけでなく地域の足として、お花見の時期には臨時列車の増発など大いに混雑した。その後、経営難による経営移管、さらに富里(実の口)-八街間に陸軍の飛行場が建設されることとなり、40(昭和15)年に廃止となったという。

 同展は、軽便鉄道を考える会in富里の協賛で、同会メンバーの作った「当初使用された蒸気機関車(A3号機)」(山縣俊明氏製作)や「ガソリンカーと客車のNゲージ車両」(滑川寛氏所蔵)などの模型4点、「両国地区にあった富里駅周辺の町並み(昭和10年ごろ)」(立花雅幸氏製作)のジオラマ1点を展示。往年の軽便鉄道の姿を知ることができる。

 また、軽便鉄道の歴史のほか、県立中央図書館とも連携し、軽便鉄道に関する書籍約20冊も紹介している。

 富里市立図書館では「昔にこうした鉄道が走っていたということを知ってもらえれば」と話している。

 料金は無料。開館時間は火-木・土日祝日が午前9時半~午後6時、金曜日は同7時まで。休館日は毎週月曜、毎月末の木曜、年末年始、特別整理期間。

 問い合わせは同館(電話)0476(90)4646へ。