「若い世代が底上げを」 名将・西野氏、日本サッカー熱弁 古巣の柏で

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トークショーに登場した西野朗・前日本代表監督=柏市の柏高島屋
トークショーに登場した西野朗・前日本代表監督=柏市の柏高島屋

 サッカーW杯ロシア大会で、日本代表を16強に導いた西野朗前監督のトークショーが、柏市の柏高島屋で開催された。かつて柏レイソルの監督を務めた西野氏は、集まった大勢のファンを前に古巣の街・柏での思い出話を披露。代表監督就任時の心境や激闘のW杯を振り返りながら「世界の壁は大きい。若い世代がどんどん世界に出て、日本のサッカーを底上げしてほしい」と熱弁した。

 柏高島屋の開店45周年記念事業の一つ。西野氏は1998~2001年、監督として柏レイソルをけん引。1999年にはナビスコ杯を制し、チームに初タイトルをもたらした。

 トークショー会場には、サッカーやレイソルファンが殺到。西野氏は「チーム作りで大事なのはコミュニケーション。選手と自分の気持ちが通じていなければいけない」と強調し、W杯の優勝チームに共通するのは監督が自国出身である点だとして「日本人の、日本人によるチームを作らないといけない。そういうサッカー界でありたい」と表情を引き締めた。

 また「ロシアへ行くまで休むどころではなかった」とW杯時の多忙ぶりを明かし「今は(毎日が)サンデー。緊迫感がないとこういう緩んだ顔になる」と聴衆を笑わせる場面も。「毎日勝負する、厳しい世界にいないと駄目。緑のピッチが恋しい」として「また機会があれば、そういう世界に入りたい」と指導者への意欲をみなぎらせた。

 学生時代の思い出話も披露。「高校の時はひたすら勉強。プロの世界は考えられず、大学でサッカーをするのが一番の目標だった。『サッカーを続けるなら教員だ!』と思って、大学では教職課程を取った」と振り返った。

 柏の街並みについては「駅前がガラッとリニューアルして素晴らしい街になった。繁栄を感じる」としみじみ。「選手、監督としての一歩をここ(柏)で始めさせてもらった。自分が育った街なので、思いはここにある」と柏への愛情と感謝を語り、「これからもレイソルを応援してあげて」と呼び掛けた。