“外遊び”多彩に表現 壁画、スケボー、釣りなど 市原湖畔美術館で企画展

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エントランスに登場した壁画は、世界を旅しながら壁画を描く制作者の記憶の断面とも捉えられる=市原市
エントランスに登場した壁画は、世界を旅しながら壁画を描く制作者の記憶の断面とも捉えられる=市原市
筆付きのスケートボードに乗ることで明らかになった軌跡
筆付きのスケートボードに乗ることで明らかになった軌跡

 市原市不入の市原湖畔美術館で、企画展「そとのあそび」が開かれている。豊かな自然に囲まれ、内外のつながりが感じられる同館の開放的な構造を生かし、14組のアーティストらが壁画制作やスケートボード、釣りなど“外遊び”をテーマにした多彩な表現を紹介する。

 大規模な改修を経て2013年夏にリニューアルオープンした同館では、過去にも半屋外の吹き抜けや屋上、芝生広場で作品を展開しており、今回の企画展もこうした同館の特長を背景に考案された。

 エントランスで最初に目に入るのは、混沌(こんとん)とした巨大な壁画。肺胞を表した既存の恒久展示作品が空と美術館をつなげているのに対し、壁画は街(ストリート)と美術館をつなげるものとして登場。来館者を「そとのあそび」の世界にいざなう。

 内部には、筆付きのスケートボードで走行し、その軌跡を可視化したスケートパークが広がる。壁画と共に見どころの一つになっており、足を踏み入れれば、特別な視点から空間を把握する感覚を追体験することができる。

 また、同館前の高滝湖の釣り文化に目を付け、これまでにないアートとの交流として「最も美しいブラックバス」を展示。森の中からリアルタイムで配信される音をラジオで聴く一室や野営環境を再現した空間なども設けた。

 外部の展示も充実。屋上には、フリークライミングの要領で同館の外壁をよじ登る様子などを撮影した写真が並ぶほか、高滝湖に目を向ければ、以前からある水上彫刻周辺に流木を集めたことで生まれた風景の変化が楽しめる。

 会期中は、参加アーティストらによるイベントも開催。同館は「この美術館で内と外は表裏一体。今回はボーダーレス化を図った」と注目点を紹介し、来館を呼び掛けている。

 9月17日まで。時間は平日午前10時~午後5時で、土日祝日は延長。月曜休館(最終日は開館)。一般800円、高校生・大学生・シニア600円、中学生以下無料。問い合わせは同館(電話)0436(98)1525。