

夜の経済・文化振興を図る「ナイトタイムエコノミー」の実証実験イベント「宴タメ千葉2018」が3日、中央区の中心市街地で始まった。飲食店約50店ではパフォーマーが客をおもてなし。無音ライブ「サイレントディスコ」なども行われ、会社員や家族連れらが千葉の夜のまちを満喫した。きょう4日まで。
◆飲食店50店参加 宴タメ千葉2018
同イベントはナイトタイムエコノミーを通じて地域活性化を図ろうと、市が民間事業者の提案により開催。2020年東京五輪・パラリンピックも見据えながら、市は経済波及効果や課題を検証し、魅力的な夜間の都市空間づくりに生かす方針だ。
中央公園にイベント本部「夜の観光案内所」を設置。熊谷俊人市長は3日午後6時からの乾杯式で「夜はまちの文化や経済を盛り上げるのに大切な時間。イベントに参加して千葉のまちの面白さを知ってほしい」とあいさつ。「乾杯!」とイベント開幕を告げた。
同イベントでは公共施設を会場として開放。きぼーるではゲーム対戦競技「eスポーツ」の大会が開かれ、プロ選手がテクニックを披露した。
市美術館さや堂ホールでは、ヘッドホンを着けてダンスを楽しむ「サイレントディスコ」を開催。中央区の会社員、鈴木みゆきさん(55)は孫の苺花ちゃん(3)と来場し「孫と一緒に楽しく踊れた。珍しいイベントなので参加してよかった」と笑顔。
会場周辺50店舗にはダンサーやマジシャンら50人のパフォーマーが登場し、来店客を楽しませた。イタリア料理店「Pizza&PastaGanzo」では、パフォーマーによるショーを実施。稲毛区の会社員、北川拓人さん(27)は「来店したのは偶然だが、きれいなショーを見られてラッキーだった。次回があれば事前に調べて夜に千葉を巡るきっかけにしたい」と喜んだ。
きょう4日も各イベントを開催。当日券は飲食チケット2枚などが付いて3500円。