2018年6月25日 05:00 | 有料記事
アオサを回収する参加者。干潟に触れる機会にもなった
人海戦術で回収されたアオサやホンビノスガイ=習志野市の谷津干潟
市民の生活空間に隣接する習志野市の谷津干潟。夏場の腐敗臭が問題となっている海藻「アオサ」の除去活動が行われ、約270人が人海戦術で約1.6トンを回収した。一方で「共存」を訴える研究者もおり、悪臭の減少を狙った活動を機に干潟の生物に対する理解の促進が求められている。
(習志野支局・坂巻洋一)
悪臭は、アオサが枯死し腐敗することで発生する。悪臭に関する市への苦情は2015年度ゼロ、16年度は2件だったが、昨年度は30件と急増した。悪臭の原因はアオサだけではないが、国と市は今月16日、臨時対策として有志を募り除去活動を行った。
◆例年より少ない
活動には、小中高校生や大学生、一般市民らが携わり、谷津干潟の北側では、長靴姿の参加者が干潟に入った。近くに住む中学2年の女子生徒(13)は「夏になると結構臭う。臭いの ・・・
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