「安房野菜」いかが 地域ブランド、千葉県内外に発信 館山など県南の生産者ら

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北条海岸BEACHマーケットで並んだ「安房野菜」。種類が豊富で甘いと定評だ=館山市
北条海岸BEACHマーケットで並んだ「安房野菜」。種類が豊富で甘いと定評だ=館山市

 館山市の生産者らが安房3市1町で採れたおいしい野菜を千葉県内外へもっと広めようと、自ら「安房野菜」と名付け売り込んでいる。地域の直売所やイベント会場でアピールするのはもちろん、今後は生産者を増やし加工品も開発したい考えだ。

 館山市内で農園を営み、食を通じた活動を進めるNPO法人「南房総農育プロジェクト」の安西淳理事長が、地域で販売を促進しようと、“ブランド化”に力を入れる。現在、館山、南房総両市の約15農家が参加する。

 安房野菜は、館山、南房総、鴨川、鋸南の3市1町で栽培・収穫される野菜全般とする。減農薬や有機栽培の品種が多い。

 安房地域は、もともと温暖な気候とミネラルが多い土壌に恵まれているため、50種類以上の野菜が採れることで知られている。味も濃いめで甘いのが特徴。霜の被害を受けにくいため、年間を通じた収穫も可能で、土だけでなく砂の地質があることも成長に大きく寄与している。

 年間の気温の推移や土壌は南イタリアの風土と似ており、ハーブやキャベツに良く似たケール、またケールの仲間のカーボロネロなどのイタリア野菜に取り組む農家も目立って増えてきた。

 育てた野菜は館山市の海沿いで年数回開催する「北条海岸BEACHマーケット」で販売したり、安房地域の直売所にも並べる。今後、安房野菜だけを使った加工品開発にも着手する。

 安西理事長は「できれば地域農家の半数以上に参加してもらいたい。『安房野菜なら安全でおいしい』というイメージを広く持ってもらえるようになれば」と抱負を語っている。