「幕張新駅」実現へ JR、事業費一部負担

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「幕張新駅」の設置予定地=千葉市美浜区浜田2

 JR京葉線の海浜幕張-新習志野駅間の「幕張新駅」構想で、千葉市と千葉県企業土地管理局、イオンモールでつくる設置協議会は20日、JR東日本との間でJR東が駅舎建設費の6分の1を負担するとした基本協定を結んだと発表した。市によると、地元負担が前提の「請願駅」でJRが費用を負担するのは県内で初めて。幕張新都心の起爆剤にと期待されていた新駅が実現する。本年度に概略設計が行われ、開業は2024年度を見込む。

 JRの基本調査によると、駅舎建設費は約130億円。同協議会は今年1月末、建設費の負担割合について地元企業のイオンモールが2分の1、残りを市と県、JR東が均等に分け合う案で合意し、JR東に負担を要請していた。

 市によると、同協議会が3月29日、JR東に基本協定の締結を求める書面を提出。今月10日、JR東から「承認する」との回答があったという。

 市や県は本年度予算に概略設計費としてそれぞれ5500万円を計上。今回の協定で設計着手のめどがついた。

 大規模商業施設「イオンモール幕張新都心」に隣接する新駅用地は、同局前身の県企業庁が埋め立て造成したエリアにあり、同局が引き継いで保有。同局によると、基本協定には用地をJR東が買い取ることも盛り込まれた。実際に必要な面積や価格は今後詰めるという。

 新駅構想は、1991年に県企業庁がJR東に請願駅の設置を要請したのが始まり。バブル崩壊などの影響で一時凍結となったが、2020年東京五輪・パラリンピック競技の千葉市開催や、イオンモール幕張新都心の開業などで再び浮上。15年に関係機関が立ち上げた調査会が設置の可能性を探り、昨年12月に発足した同協議会がJR東と話し合ってきた。

 JR東日本千葉支社は基本協定の締結について「幕張新都心拡大地区の利便性や回遊性向上に貢献でき、鉄道利用の増加も見込めると判断した」と説明。「今後は協議会と連携を図り、新駅設置実現に向け取り組んでいきたい」と話した。

 森田健作知事は「基本協定は新駅実現に向けた新たな、そして大きな一歩を踏み出したと認識している。新駅設置が円滑に進むことを期待している」とコメント。熊谷俊人市長は「市のまちづくりにとって大きな一歩。JR東としっかり連携して早期実現に取り組む」とした。