天然記念物の申請開始 市、学術的活用も見込む 【市原から世界へチバニアン】

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 市原市は29日、地質年代の一区分に命名される見通しの「チバニアン(千葉時代)」の根拠となった同市田淵の地層について、国指定の天然記念物とするための申請手続きを行ったと発表した。文部科学大臣宛ての意見具申書を千葉県に示し、県が1月中に文化庁へ提出する。地層を巡っては、現状変更を伴う掘削など学術的な活用が見込まれ、市は「保存を第一義とする天然記念物としては前例ないものとなる」としている。

 市は世界的に貴重な地層を文化財保護法の下で取り扱い、保存と活用の両立を図る考え。県は意見具申書の内容を精査し、県としての意見を添えた上で文化庁に提出する。

 市は「地権者の情報や、文化財の評価に関して未公表の最新の研究成果などが盛り込まれている」とし、意見具申書の内容を明らかにしていない。2月以降は国の文化審議会での審議を待ち、チバニアン命名の正式決定と合わせて二つの吉報がもたらされるか、さらに注目が集まりそうだ。

 小出譲治市長は「天然記念物指定に向けて一歩前進した気持ち。指定後を見据え、しっかりとした保存活用計画の策定に向けて着実に準備を進めたい」とのコメントを発表した。

 一方、市は昨年11月~今年1月に導入した無料シャトルバスと臨時駐車場について、2月以降の運用を見送った。見学者数がピーク時と比べて大きく減少したため。今後は地層の最寄り施設の田淵会館近くに仮設駐車場を整備するという。