房総通リズム春の観光特集2024

元気引き出す源に 歌友クラブ、「歌声福祉士」を養成 参加型コンサート広める

 歌の力で高齢者を元気にしようと、千葉市内を中心に活動するNPO法人「歌友(うたとも)クラブ」(徳丸壮也理事長)が、地域の活動リーダーを「歌声福祉士」とし、養成に取り組んでいる。同クラブが得意とする昔の流行歌を取り入れた参加型コンサートを広めたい考え。養成人数は本年度中に50人に達する見込みだ。

 「歌の中で秋を満喫しましょう!」。千葉公園(千葉市中央区弁天)の蓮華亭で行われた歌声コンサートで、同クラブ副理事長で歌声福祉士の中山珠代さん(68)が呼び掛けると、スクリーンに映し出された歌詞に合わせ、参加した高齢者約60人の大きな歌声が響き渡った。曲の間にはトークを挟み、笑いや拍手が起こる。会場は元気がみなぎっていた。

 提唱する歌声福祉士は、表情豊かにコンサートをまとめる“歌のリーダー”。設立10年を迎えた同クラブがネットワークを全県へ拡大しようと、独立行政法人福祉医療機構などの助成を受けて養成に乗り出した。計24回の講習では歌唱法に加え、イベント企画や運営も指導する。

 「脱介護、100歳挑戦がモットー。高齢者も歌の力で元気になれる」と徳丸理事長(70)。昔の流行歌で青春体験をよみがえら ・・・

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