八犬伝の世界まち包む 武者行列に演武、伏姫役も 館山で南総里見まつり

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海岸沿いを練り歩く総勢100人もの武者行列=21日、館山市
沿道の市民らに手を振る伏姫(手前)と侍女

 戦国時代の安房国で本拠地となっていた館山市で21日、第36回南総里見まつりが開かれた。降ったりやんだりのあいにくの天候の中、武者行列や戦国合戦絵巻を再現した演武などを展開。安房国を支配した房総里見氏と江戸時代の伝奇小説「南総里見八犬伝」の世界が再現された。

 武者行列の出陣式では、里見氏初代当主の里見義実氏に扮(ふん)する“戦国武将”が「我ら里見水軍は雨にも負けないぞ」と号令。総勢約100人の武者行列が北条海岸沿いからJR館山駅前を練り歩いた。人馬による厳かな雰囲気を、里見八犬伝で活躍する八犬士が勝ちどきを上げて鼓舞した。

 公募で伏姫役に選ばれた埼玉県川越市の鈴木理子さん(23)は、侍女役の久保舞雪さん(18)と宮城寧々さん(20)を従えて歩いた。鈴木さんは「多くの人が来て、役の大きさを感じた。雨が降ってしまったが、楽しみ楽しませて、これはこれで良い思い出」と話した。

 北条海岸では、八犬伝の演武や本格的な合戦シーン、火縄銃の演武を披露。市内の山車、お船、屋台、みこし24基が集まった。千葉県内外から20店舗が出店したご当地グルメ・物産まつりも行われ、盛り上げた。

 天候の影響で、手作り甲冑(かっちゅう)隊と中学生のブラスバンドが武者行列に参加するシーンは中止に。殺陣(たて)やよさこいソーランなどの里見芸能祭も開催断念したが、武者行列の間は雨が上がった。